レーザー溶接は、1パルスあたりの入熱が10ジュールと非常に小さいため、母材が熱影響をほとんど受けないため変形のリスクが極めて低いことが特徴です。
したがって、TIG溶接などの方法では熱変形のリスクがあるため補修が難しく再製作していた部品も、レーザー溶接を活用すれば補修することが可能になります。
レーザー溶接の
メリット
メリット
01
溶接箇所の接合強度が強い
メリット
02
母材の加熱が不要
メリット
03
変形のリスクが極めて少ない
メリット
04
母材の構造変化が極めて少ない
レーザー溶接とTIG溶接の比較
入熱 | パルス速度 | |
TIG溶接 | 24,000J | 10秒 |
レーザー溶接 | 10J | 0.0005秒 |
レーザー溶接と TIG 溶接・溶射の比較
比較項目 | レーザー溶接 | TIG溶接 | 溶射 |
母材の予熱処理 | 不要 | 必要 | 不要 |
母材の変形リスク | 低い | 高い | 低い |
肉盛部の接合度 | 高い | 高い | 低い |
肉盛厚さの制限 | 無し | 無し | 有り |
価格 | 若干高い | 普通 | 低い |
作業イメージ |
レーザー溶接は、TIG溶接と溶射の優れた部分を併せ持つ技術で、熱による変形を抑えながらも厚みのある肉盛を行うことが可能です。また、溶射と違い母材とワイヤ線が溶融して一体化していることに加え、TIG溶接と違って母材への熱影響が少なく金属の構造の変化も最小限に抑えられるため、溶接部の強度が高いことが特徴です。
レーザー溶接の仕組み
肉盛の厚みの限界について
レーザー溶接は肉盛の厚みに限界はありません。
DKNとDSIでは、200mmの肉盛の実績があります。
プラスチック金型(材質:NAK55)
お気軽にご相談ください
050-5539-8230